急死した兄の相続、どこから手を付けていいかわからない…【きょうだいが亡くなり、一人で全て処理しなければならないケース】

全ての相続手続きを一人でやるのは大変！

ご相談前の状況

お兄様が亡くなられた方からのご相談。

故人に配偶者や子供はおらず、相続人は妹一人のみ。

突然亡くなってしまったため全く心構えもできておらず、どこから手を付けていいかわからないという事で、途方に暮れて相談にいらっしゃいました。

問題点

• 相続人が一人しかいないため、必要な手続きを整理した上で、すべて自分で対応しなくてはならない。
• 急に亡くなったため、財産の詳細について不明な部分が多いが、仕事もあるため、何度も現地に足を運ぶのは難しい。
• バイクや自動車があるため、処分しなければならないが、住まいから遠いため、自分で行うのは大変。
• 空き家になった不動産については処分を検討しているが、全く土地勘もなく、室内の整理等含めて売却活動をどのように行えばいいかわからない。

当事務所からのご提案

このケースのように相続人が一人のみの場合、他の相続人との調整が不要なため、普通より楽なように思えます。

しかし、実際は手続きを分担することができないため、むしろ大変なことが多いです。

加えて今回は、遺言等もなく、財産の詳細がほとんど不明にもかかわらず、手元の通帳等で確認する限りおそらく相続税の申告が必要になりそう、という時間的制約もある状況でした。

このような場合、まず必要な手続きをリストアップしてスケジュールを組み、期限内に完了するよう手際よく迅速に財産調査を完了させる必要があります。

そこで当事務所で、不動産、預貯金、株式、保険契約等全財産の調査を行い、相続税申告の準備を整えるとともに、その後の名義変更や解約手続きについても全面的にサポート・代行させていただくことを提案しました。

また、故人の自宅はご相談者様の住まいから離れているため、自宅不動産やバイク、自動車についての処分も自分で手配するのは大変とのことでした。

そこでそちらについても専門の買取業者、遺品整理業者、不動産会社等と連携の上、サポートさせていただくことを提案しました。

このように解決しました

• 多数の金融機関に連絡を取り、残高証明書や取引履歴を取得して、相続税の申告準備を整えました。
• 株式等の取引の形跡があったため、ほふりに開示請求を行い、判明した証券会社等に対して調査を行い、相続税の申告準備を整えました。
• 不動産が先に亡くなられたお父様名義のままと判明したため、父名義のものも含めて名寄帳の取得等を行い、漏れのないように調査を行いました。
• 保険契約やその他の財産についても迅速に調査を完了させ、余裕をもって相続税申告を終えることができました。
• その他、戸籍収集、相続登記、預金の解約、証券の移管手続き等の相続に関する手続きを全てサポートさせていただき、ご高齢のご相続人様の負担なく完了することができました。
• バイクや自動車については専門業者と連携して、手間をかけることなく、売却・処分することができました。
• 自宅不動産につき、遺品整理業者を手配し室内整理の上、不動産会社と連携して売却活動を進めました。結果、早期に売却することができました。

担当者からのコメント

当事務所へのご相談の中でも、相続人が一人しかいないというケースは少なくありません。

相続人が一人の場合、相続人間での遺産分割協議や書類のやり取りが不要なため、一見すると楽なように思えます。

しかし、全ての手続きを自分でやらなくてはならず、相談する相手もいないため、実はかなりの負担となります。

ましてや兄弟姉妹が相続人の場合、相続人自身が高齢であることが多く、必要な手続きを整理して、すべて自分自身でやり遂げるというのは困難でしょう。

専門家へ依頼する費用がもったいないからと、自分一人で頑張った結果、疲弊してしまい、体調を崩してしまっては意味がありません。

突然親族が亡くなってしまい、相続人は自分一人だが、どこから手を付ければいいかわからない…という状態になってしまったら、相続全般に強い専門家に相談の上、お早めに肩の荷を下ろされることをおすすめします。

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